抄録
Co-Cr-Nb系単層膜垂直記録媒体にマージ型MRヘッドと狭ギャップ長MIGヘッドにより記録を行い、再生をMRヘッドで行うことで記録条件による記録特性の違いについて検討した。この結果, 狭ギャップ長MIGヘッド記録により記録減磁が抑制でき、O/W特性も向上することがわかった。また、MIGヘッドを用いた浮上量を変えた書き込みより、浮上量が大きいほど出力は減少するものの記録減磁は減少することがわかった。これはヘッドフィールドの傾きがブロードになり記録電流による変化が小さくなるためと考えられる。これらの結果から高密度での記録には、狭ギャップ長の記録ヘッドを用い低スペーシングで書き込むことが必要である。狭ギャップ長MIGヘッドによりに17Gbit/in^2記録の可能性を記録信号とMFM像から確認した。