抄録
薄くて高い解像度が期待される表面安定化強誘電性液晶は、将来の動画ホログラムや並列光情報処理用の電気光学素子として有望である。今回我々は、微小画像の表示特性を改善するため、エキシマランプからの短波長紫外光(偏光)を用いた光配向処理により、表面安定化強誘電性液晶セルを試作した。本素子を微細な透明電極パターンで駆動した結果、これまで課題とされてきた微細な配向欠陥が大幅に解消され、しきい値電圧の面内均一性が著しく向上するとともに、400 line pairs/mm以上の高い限界解像度が確認された。