抄録
レーザー核融合研究では、計算機シミュレーションが重要な役割を担っている。近年の計算機の急速な進展により、スーパーコンピュータも高速化が進み、主記憶容量が増大している。そのため、解析すべきデータが膨大になってきており、解析のための可視化の重要性はますます増しているが、新たな困難も生じている。データの解析のための科学的可視化(サイエンティフィック・ビジュアライゼーション)が、実際の研究で、どのように行われ、利用されているか、どのようなことに苦労しているかなどを、さまざまな具体的事例を用いてまとめてみた。