抄録
DS-CDMA上りリンクにおける広帯域化(チップレート増加)の効果を, 伝送速度, パス数などをパラメータとして計算機シミュレーションにより評価した.評価の基準は, 19セル構成を前提とした場合のユーザ通信容量とした.その結果, 広帯域化によるパス数の増加効果, および同一帯域内ユーザ数の増加による干渉電力の平均化効果によって, 全帯域を20MHzとした場合に1.25MHzの拡散と比較して, 5MHzで最低15%, 10MHzで最低20%, 20MHzで最低22%程度の容量増加となり, 場合によっては3倍程度の増加となることを示した.また, 基地局での同時接続ユーザ数が時間によって変動する場合は, 帯域幅が広いほどリンク容量の劣化が小さくなることを示した.