映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
セッションID: VIR99-5
会議情報
Co-Cr-Ta薄膜の基本磁気特性の温度変化とCr組成の関係
稲葉 信幸二本 正昭
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
高密度磁気記録媒体を設計するうえで、媒体の基本磁気特性(飽和磁気M_s、キュリー温度T_cを知ることは重要である。本研究では、Co_<96-x>Cr_xTa_4単結晶薄膜試料(x=8-19at.%)のM_sの温度変化を測定し、M_<s0>(T=0K)、T_cとCr組成との関係を調べた。Co_<88>Cr_8Ta_4ではM_<s0>=7.8×10^2emu/cm^3、T_c=8.2×10^2Kであり、Cr組織の増加に伴いM_<s0>、T_c共に減少、Co_<77>Cr_<19>Ta_4ではM_<s0>=7.8×10^2emu/cm^3、T_c=8.2×10^2Kとなった。この結果を外挿すると、33at.%Crで非磁性に転移すると推定された。また、Co-Cr-Ta多結晶試料の磁気特性は、結晶粒内の組成偏析構造に起因したCo-richなcore部分が担っていた。
著者関連情報
© 1999 一般社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top