抄録
診断済みの過去眼底画像(参照画像)の情報を利用して、経時撮影した眼底画像(計測画像)から動静脈血管径比の計測点を自動的に抽出する手法を提案する。先ず、医師が指定した参照画像の計測点を視神経乳頭上の点(基準点)からの相対座標として表す。次に、計測画像上における対応計測点の探索領域を、計測点座標の近傍に限定する。最後に、参照画像の計測点近傍領域と計測画像の想定計測点近傍領域との相関値が最大になる点を探索し、対応計測点とする。16組32枚の眼底画像上の114組の計測点に対して本手法を適用したところ、全ての組について正しく抽出することができた。本手法を用いることで、動静脈血管径比の計測点を自動的に抽出できる見通しを得た。