抄録
光学的に観測されたデータは、種々の原因から歪みやボケなどの劣化を受けるが、一般的に劣化の原因は未知であることが多い。観測された劣化画像のみを情報とする画像の復元は、ブラインドデコンボリューション(Blind Deconvolution)問題とよばれる。本手法は、NAS-RIFアルゴリズムを用いてブラインドデコンボリューション問題を解くものである。NAS-RIFアルゴリズムでは、実画像の非負性と原対象のサポート情報が必要であり、それらの少ない初期情報から凸コスト関数を成立させる。復元は、劣化画像の再帰的フィルタリングを行うことによりコスト関数を最小にする作業を行う。最小化には、コスト関数の凸性を利用し共役勾配法によって最適値を求める手法を用い、劣化画像の復元をシミュレーションした結果を示す。