本研究は、道路画像に写る円形状の道路標識の認識を目的とする。色情報を使用して標識を検出すると、天候、時間帯、太陽の位置等の影響を受け検出が困難になる。よって先の条件にあまり影響を受けない標識の形状情報を用いた検出と認識を検討した。検出には、大きさの異なる円、かすれた輪郭の円等に対応できる円検出Hough変換を使用した。円の軌跡を予めテーブルに保持することにより処理の高速化を図った。自動車の助手席にビデオカメラを設置し、走行中に撮影した194枚の画像で評価した結果、82.6%の検出率を得た。残差逐次検定法によるテンプレートマッチングで認識した結果、76.9%の認識率を得た。