抄録
通常、ホワイトバランスなどのカメラ信号処理はディジタル処理により行なわれるが, 単板式イメージセンサではRGB画素間の感度差によりR, B画素ではA/D変換器のフルレンジを利用できないため, ディジタル領域でホワイトバランスを行うとS/Nが劣化する.この問題を解決するため浮動小数点表現に基づき、指数部4ビット、仮数部9bitの設定精度によりアナログ領域でのホワイトバランスと、30倍までのゲインコントロールが可能なCCD用プログラマブルアンプを提案する.実際に0.6um CMOSにより試作を行い、電源電圧3.3[V], 消費電力約120[mW]で画素周波数最大20MHzで良好に動作することがわかった.