抄録
本報告では、周回性AWGを用いたWDMハイパーキューブネットワーク(WDM-HCN)の新しい構成法を提案している。提案構成では、波長帯合分波回路やTDM/WDM変換回路を組み合わせてHCNの多層化を図っている。HCNを多層化することにより、小規模な周回性AWGをビルディングブロックとしてより大規模なWDM-HCNを実現できる。提案構成により、16ポート周回性AWGをビルディングブロックとし、32波長を使って4096ノードからなる12次元HCNを構成できることを示す。その際のネットワーク容量はノードのインターフェース速度が2.5Gbpsで122Tbps、10Gbpsで490Tbpsとなる。