抄録
インプレーン電極を有する散乱型表示方式について検討した.本方式では、一方のガラス基板上に通常のインプレーン電極構造を設け、もう一方のガラス基板を凹凸形状を有する基板とし、両基板とも配向処理を行わない.この凹凸基板が液晶の均一配向を妨げ、電圧無印加状態では散乱状態を得る.電圧印加状態では透明状態となることで偏光板不要の表示を行う.He-Neレーザ光源を用いた測定で、コントラスト比17:1を得た.応答時間についてはτ_<on>とτ_<off>がそれぞれ1.8msと9.2msと同条件でのIPSより短い結果が得られた.これより、ガラス基板の凹凸による液晶配向の不均一性により応答時間が改善されるのではないかと考え、水平/垂直配向ハイブリットセルを用いて応答特性の検討を行った.