抄録
強誘電性液晶内にポリマーを分散して硬いネットワークを形成したポリマー安定化強誘電性液晶デバイスの視野角特性を評価した。微細なポリマー繊維で分断された2値の液晶ドメインの分布が面積階調を生み出す本素子は、中間調を含め全角で100°以上に渡って高いコントラスト比を持ち、階調反転も起こさないことが分かった。また、連続的な複屈折変化を用いるインプレーンスイッチング動作のシミュレーション値と比較した結果、本素子はそれらと同等の広い視野角を持つことが判明した。本素子は、高速な中間調表示機能に加えて、広い視野角を有するため、今後の動画表示に向けた高速な光変調材料として有用と考えられる。