抄録
液晶セル内でのダイレクタダイナミクスを調べる事は、液晶光スイッチング素子特性の制御に際して非常に重要な要素の一つである。これまで、ダイレクタダイナミクスの外場による影響を重水素化核磁気共鳴(DNMR)法を用いて測定し、セル内ダイレクタ分布を議論してきた。電場遮断後のホメオトロピック配向からホモジニアス配向へ緩和する過程において、ダイレクタは緩和方向として2方向が許され、同時にフロー効果の影響により、ダイレクタダイナミクスは複雑となることが観測された。バルクにおけるダイレクタの挙動を明らかにするには、モノドメイン配向過程を観測する必要がある。そこで、フロー効果および緩和過程におけるダイレクタ分布の複雑な挙動を避けるために、実験系に改良を施し、モノドメイン配向過程の観測を試みた。ネマティック液晶ダイレクタのモノドメイン配向過程について議論する。