抄録
本研究では, 動画像における焦点ボケ背景領域の情報量を合焦領域にあてがい, 合焦領域の画質を低下させることなく情報を圧縮する符号化法を提案する.動き補償は合焦領域に大きな影響を与えることがある.これは, 合焦領域と焦点ボケ領域との境界に保護領域を設けることで, 合焦領域の劣化を避けることができる.この保護領域の面積と入力画像の動きの速さの関係を調べた.また, 画面全体における合焦領域の面積比との関係も調べた.人物領域のSN比をより高く設定するほど, 従来の符号化法よりも情報量を削減できることが明らかになった.さらに, 合焦領域が速く動く画像ほど保護領域の面積を大きくする必要があることがわかった.