抄録
本研究では命令コードによる近傍放射磁界の測定方法について検討し、CPU内部で処理を行う命令とCPU-メモリ間で処理を行う命令について、近傍放射磁界への影響を実験とタイミングチャートによって明らかにした。命令コードによる近傍放射磁界のスペクトルは、命令の実行クロック数によってピークの周波数間隔が決定され、(クロック周波数)/(実行クロック数)であることが実験とタイミングチャートによって明らかになった。その一方で、実行クロック数が等しい命令において、Read/Writeに代表される動作モードの違いによって、ピークの周波数間隔は等しいがスペクトルが異なることが、実験とタイミングチャートによって明らかになった。