映像情報メディア学会技術報告
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セッションID: ROFT2001-50
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電界・磁界シールド効果測定器(KEC法)の集中定数等価回路
松原 智樹西方 敦博山中 幸雄
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抄録
本報告では、電磁シールド材のシールド効果(SE)と材料の電気的特性との対応を明らかにするために、広く用いられているKEC法の測定器(磁界SE測定器および電界SE測定器)の集中定数等価回路を求めた。まず、磁界SE測定器について、送信・受信ループアンテナの給電点間を給電ギャップから見込んだときのインピーダンス行列を3次元FDTD法の計算から求め、シールド材の面抵抗値R_Sが第3の巻線に負荷として入る変成器モデルを提案した。同モデルによって計算されるSEが同実測値と3dB以内で一致することから、この等価回路の妥当性を示した。次に電界SE測定器について測定器の中心導体間、中心導体と外部導体および測定試料との間の静電容量を実測値をもとに求め、等価回路を示した。同等価回路より計算される電界SEが実測値と良好に一致することを示した。その際、多数の小孔をもつ導電性布の試料については、同試料を貫通する電気力線の割合を示す材料パラメータを新たに加えることで、実測値が説明できることを示した。
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© 2001 一般社団法人 映像情報メディア学会
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