本報告では, Bluetooth LANアクセスシステムで連続メディアを伝送する場合において,RFCOMM Maximum Frame Sizeとベースバンドパケットペイロード長のセグメンテーション不整合が,スループットやメディア同期品質に与える影響を実験的に評価している.実験では,連続メディアを送信するメディアサーバと受信端末は一対一の通信を行う.通信においてはDSSSシステムからの干渉がある無線環境を想定し,干渉を白色雑音でモデル化している.またフェージングは発生していない状態を想定している.実験の結果,無線環境によっては,セグメンテーション不整合がメディア同期品質に影響を及ぼし,特に通信に用いる帯域に余裕がない場合に大きな影響があることが判明した.更に,メディア同期制御方式としてスライド制御を実施しその効果を確認した.