2019 年 75 巻 2 号 p. I_337-I_342
本研究では砂州の切り下げ事業後に進出した草本域に関して,現地観測の結果から得た粒度分布や,高頻度の撮影画像から得たSfM-MVS解析による微地形の変遷から,その維持機構を検討した.特に草本群落が河床材料の被覆を受けずに維持されている領域において,平均年最大値規模の出水後に細粒分のみならず砂分を多く含む土砂が堆積する現象に関して,数値解析を併用することで水理的な条件を検討した.解析では,簡易な植生内流速の算出法を用いることで,粒子沈降速度との比較から浮遊砂としての連行条件を推定可能であると仮定した.結果からは,現地観測結果との比較において,浮遊砂としての連行条件を満たしていない領域において,砂分の堆積が多く見られた.