映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
セッションID: IPU2002-42
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超高感度ハイビジョン新Super-HARP撮像管カメラの開発とその応用(高機能イメージセンサ)
松原 智樹大川 裕司宮川 和典鈴木 四郎高畠 保江上 典史谷岡 健吉小楠 功一小林 昭平井 忠明河合 敏昭本坊 正典吉田 哲男内田 徹也盛 英三
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抄録

超高感度・高画質と高信頼性とを両立させたハイビジョンカメラを実現するため、厚さ15μmの新Super-HARP膜でのハイライトきず(強いスポット光が入射したときに生じる白きず)の発生防止に取り組んだ。膜の動作温度ときず発生との関係を調べた実験から、膜の動作温度を従来(約25℃)よりも高温側にシフトさせることでハイライトきずの発生が抑制できることを見い出した。この動作モードでの実用化を目指して耐熱性向上の研究に取り組み、不純物添加濃度の最適化で、きず発生を抑制できる温度での安定動作を可能とした。本膜を適用した超高感度ハイビジョンハンディカメラは信頼性や機動性にも優れ、夜間緊急報道等の放送用途のほか医学研究や科学分野等で活用されている。

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© 2002 一般社団法人 映像情報メディア学会
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