抄録
本稿では、画像取込・処理・制御出力までを1ミリ秒オーダで行う超高速・超小型画像処理システムの開発を行った。本カメラモジュール(フレームレート1kHz、128×128画素、256階調出力)は、高速読出し可能な光検出器と画像処理回路から構成され、これを3cm×4cmの基板上に小型・一体化した。これにより、画像取得、各特微量抽出を行いリアルタイムのフィードバック制御を1000フレーム/秒で実行できる超小型スマートカメラモジュールを構築した。小型・軽量である本カメラモジュールの特徴を活かすことにより、光切断法による3次元計測やロボットビジョンヘの応用、FAラインヘの組込みや車載ビジョンなどに応用が可能となる。