抄録
近年、CATVにおけるデジタル放送対応において、CATV局間を光ファイバーを用いて接続したネットワーク化が進んでいる。このネットワークは、ギガビットクラスのイーサネットをベースとしている。これらのネットワークの利用例として、自主放送番組などの放送素材のCATV間でのIP伝送を計画しており、IP伝送システムの構築および伝送実験を進めている。映像のフォーマットとしては、DVCAMフォーマットを採用し、伝送プロトコルには、次世代インターネットプロトコルと目されるIPv6を採用した。実験の一例として、H-IIAロケット3号機打ち上げ中継を実施した結果、リアルタイム中継に提供できるレベルであることを確認した。