抄録
筆者らは、現行のハイビジョンをさらに高精細化した次世代ハイビジョンフォーマットとじて、/現行ハイビジョンの横方向に2倍の画素を有するWHDフォーマット(Wide/Double HDTV:3840 1028 画素)と縦横各2倍の画素を有するQHDフォーマット(Quadruple HDTV:3840 2048 画素)を提案している。特に、後者のQHDフォーマットの映像品質は、35mmフィルムの解像度に匹敵、あるいはそれ以上に精密なものである。本論文では、これまでに開発したWHDフォーマットとQHDフォーマットのカメラとプロジェクタの概要を紹介する。さらに、これらのWHD映像やQHD映像の家庭向けアプリケーションの1つとして、JPEG2000のタイリング機能を用いて、効率的に高精細かつ視聴者のニーズに適応したコンテンツをインターネット上で提供する映像配信モデルを提案する。