映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
Print ISSN : 1342-6893
ISSN-L : 1342-6893
会議情報
Pre-and Post-FFT 複合型制御によるOFDMアダプティブアレーの検討(学生/若手技術者発表会および一般)
山本 陽平藤井 威生鈴木 康夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 17-20

詳細
抄録
OFDM伝送方式において、ガードインターバルを越える遅延波や同一チャネル干渉波は符号間干渉と同一チャネル間干渉を引き起こし伝送特性を劣化させる。この問題を解決するためPre-FFT,またはPost-FFT OFDM アダプティブアレーを用いることが提案されている。 Post-FFTアレーはガードインターバル内の干渉波をまとめて抑圧可能な上、アンテナ間の相関が高いマルチパス波もまとめて処理することができる。しかし、素子間隔を広げることでダイバーシチ利得を得ようとした場合、ガードインターバル外の遅延波や非同期干渉波の素波が角度差と遅延差を持って到来した場合、相関の低い信号となり干渉波除去に必要なアンテナ素子数が増えることとなる。そこで本積では、素子間隔の広いPost-FFTアレーの各素子をさらに素子間隔の狭い複数の素子からなるサブアレーとし複合制御することでダイバーシチ利得を得るとともに長遅延波や非同期干渉波を除去する方式を提案する。提案システムの有効性を明らかにするために、計算機シミュレーションにより基本特性の評価を行い、簡易な構成で有効な特性を得ることがわかった。
著者関連情報
© 2003 一般社団法人 映像情報メディア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top