本作品は時間の流れをテーマにしたメディア・アート作品である.体験者が作品に向かって働き掛けることによって,コンピュータを介して映像や音が変化する.初期画面にCGによる人型の仮想キャラクタが現れ,体験者の働き掛けを誘導するように動いている.そして,仮想キャラクタに対する体験者の動作を判定し,背景画や仮想キャラクタに老化や若返りといった時間的な変化を与えるものである.体験者がシステム内の仮想キャラクタの時間軸で遊び,それを体験者自身の時の流れのように体感することを目的としている.「時」を感じ「時」を操る,体験者にそう実感してもらいたい.