近年,コンピュータの発達と共に3次元地図が映画やゲームなど多くの分野で使用されているが,3次元地図を構成する建造物全てを手作業で製作すると,多大な時間と労力を要する.そこで,本研究では,2次元白地図,航空写真及び標高データを使用し,3次元地図を半自動的に構築する手法の検討を行った.具体的には,2次元白地図から道路や建物の頂点データを抽出した後,対象とした領域に日本地図センター作成の数値地図50mメッシュより標高値を付加することにより地形形状を考慮した地図を作成する.建物に関しては,第2種低層住宅地域に該当するため6〜8mの高さを与えると共に,航空写真より屋根の色と形状を抽出して最終的な3次元地図を完成させる.作成された3次元地図は,カーナビ,景観シミュレーションなどへの適応が期待される.
抄録全体を表示