映像情報メディア学会技術報告
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セッションID: IDY2003-21
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ソフトウェア処理によるLAO(Level-Adaptive Overdrive)を用いたLCD高画質動画表示技術(発光型・非発光型ディスプレイ合同研究会)
馬場 雅裕奥村 治彦
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抄録
我々は,ソフトウェア処理によりLevel-Adaptive Overdrive (LAO)を行うSoftware-Processed Level-Adaptive Overdrive (SLAO)手法を開発した.LAOとは,液晶ディスプレイ(LCD)の応答速度を改善する駆動方法であるが,LAOを実現するためには,フレームメモリやLAO処理回路等のハードウェアの追加が必要となった.SLAO手法では,フレームメモリとしてPCのビデオメモリを利用し,LAO処理を全てソフトウェアにより行うことにより,コストアップ無くLAOを実現することができる.我々は,開発したSLAOアルゴリズムを用いた動画の画質に関する主観評価を行い,SLAOによる動画の高画質化を確認した.また,SLAOソフトウェアをMicrosoft社のDirectXを用いて作成し,PCでリアルタイムにLAO処理を行えることを確認した.既存のLCDを搭載したノートPC等にSLAOソフトウェアを追加することにより高画質な動画を表示することが可能となる.
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© 2003 一般社団法人 映像情報メディア学会
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