抄録
日本では,年々交通事故が増加し深刻な社会問題となっている.その様な中,ミリ波レーダが安全な運転支援システムとして注目を浴びている.ミリ波帯は直進性が高く,大気・降雨散乱による減衰が大きいため,高速道路などの見通しが良い道路での利用に留まっている.しかしながら,交通事故は見通しの悪い道路で多発している.車載ミリ波レーダは実用化が開始され,普及しやすく,見通しの悪い道路でのミリ波レーダの適用が望まれる.本研究では,見通しの悪い道路におけるミリ波レーダの可能性を検討した.見通しの悪い道路においてミリ波レーダによる測距が可能かどうか実験を行い検証した結果,トンネル内カーブにおいて,トンネル壁面によるレーダ電波の反射によって見通し外への測距が可能であることが分かった.見通しの悪い道路におけるレーダの可能性が見出された.