抄録
均等色空間は、色彩工学及びマルチメディアとデジタルコンテンツ処理や画像符号化などの分野では、重要な役割を果たすことが期待されている。しかし、現在均等色空間については、種種な近似が知られているものの、厳密な考察がなされていないように思われる。特に、均等色空間の定義が統一されているものは知られていない。小文では、まず均等色空間については、基本的な定義と定式化を行い、従来局所的或は小色差均等色空間は、大域的或は大色差均等色空間の定義は等価であることを示す。さらに、大域リーマン幾何学に基づき、均等色空間の構築アルゴリズムを示す。