抄録
テクスチャ要素に着目した従来のテクスチャ解析では,エッジや線要素に基づいてテクスチャ要素を定義しているため,ボケあるいはノイズによってテクスチャ画像が劣化した場合に,誤った解析結果を得ることがある.そこで,本文では,多重スケール解析に基づいて算出される特徴量を用いたテクスチャ解析手法を提案する.提案手法では,テクスチャ画像に対してガウスフィルタを施すことにより得られる,画像の濃淡曲面の凹凸部をテクスチャ要素と定義する.対象となるテクスチャ画像にノイズが含まれる場合においても,上のフィルタリングにより平滑化されるため,ノイズがテクスチャ要素に与える影響を軽減できる.したがって,このテクスチャ要素から算出された特徴量を用いることにより,ボケあるいはノイズに頑健なテクスチャ解析が実現できる.