抄録
本稿は,携帯電話のカメラ映像からカメラワークを推定することで各種操作を割り当てられる操作インタフェースのユーザビリティを評価する.一般に携帯電話は20個以上のキーが搭載されているため,複雑な機能も適切に割り振ることができるが,ユーザビリティに優れるとは言い難い.また,複数キーの押下を同時に認識できないため,キーパッドだけのインタフェースでは複数の操作系統が必要な状況に対応できないという問題がある.本稿では,操作インタフェースの有効性を評価するために,視点の移動と視線方向の操作が必要な3Dマップを携帯電話上に実装し,複数の被験者が3Dマップを走破する時間を計測した.また,カメラワーク推定による操作インタフェースの使いやすさなど主観的な評価を行った.実験の結果,キーパッドによる操作よりカメラワーク推定による操作が有意に優れることを確認した.