抄録
画像は視覚との関わりが深い.画像表示技術の進化とFPDや電子ペーパ等の革新的デバイスの出現に伴い,審美でリアルな画像再現への希求は尽きるところがない,最新の入力機器は,高階調(HDR:High Dynamic Range)化か進みつつあるが,表示機器は依然として低階調(LDR:Low Dynamic Range)であり,14桁もの輝度レンジを受容できる人の視覚系には及ぶべくもない,このため,HDRからLDRへの視覚的階調変換手法の開発が盛んである,他方,広色域(Wide Color Gamut)化への技術革新も目覚ましく,自然界の色をリアルに再現する環境が整いつつある,本稿では,このような動向に注目し,視覚の特性とディスプレイの性能を効果的に活かすための画像処理手法の一端を快適な画像再現への応用例と共に紹介する.