抄録
臨場感を高めるためには、映像に対する生体反応機構を理解し、それを踏まえて映像制作の枠組み、技術を開発する必要がある。まず、脳の仕組みを概説し、その中で生体反応を測定する必要性について述べる。次に動画像を対象とし、動きベクトルを指標として実験映像を制作し、被験者の主観的応答を心理テスト、客観的応答を心電図、血圧、呼吸など医学検査により測定した結果について、実験方法、スタンス等を示すとともに、交感神経緊張状態を手掛かりとして生体応答を理解する試み、実験結果のシミュレーションの結果等について述べ、将来の方向性を議論する。