抄録
本稿では,通信路を介して遠方のユーザに自由視点立体映像を提供するサービスを想定し,そのための伝送データの形式と自由視点映像の生成方式を検討している.既に,モデル情報と光線情報を伝送して受信側で自由視点立体映像を生成する,ハイブリッド手法が考案されている.しかし,伝送データ量が多いことやスケーラビリティが実現されていないこと等の課題が存在する.そこで,それらの課題を解決するため,多角形メッシュに基づく光線空間を用いた手法を提案する.提案手法により,伝送データ量を低減できるとともに,光線情報を記録する記録面の枚数を調節することで,伝送データ量のスケーラビリティも実現できる.