抄録
Eu錯体は近紫外光の励起で高効率な赤色発光を示すために白色LEDへの応用が検討されている。しかし、有機錯体であるために化学的・熱的に不安定であり、我々はゾルゲル法でEu錯体の周囲をシリカガラスで封止した蛍光体の信頼性向上を試みてきた。本研究では、シリカガラスを形成する出発溶液としてテトラエトキシシラン、水、エタノール、アンモニア、ジメチルフランを用いて、Eu(TTA)_3phenを封止したナノ粒子蛍光体を作製した。未封止のEu(TTA)_3phenでは360nm、5mW/cm^2の紫外光照射下でのPL強度半減時間が67分であったのに対して、最適な条件で封止を行ったサンプルでは262分となり、約4倍の寿命向上を実現した。