抄録
近年,デジタル放送受信機などの組込み機器は多機能化し,搭載するソフトウェアの開発工数が増大している.特にUIアプリケーションの開発においては,製品毎にカスタマイズする必要があるため,ミドルウェアに比べて再利用が難しい.一方,既存のモデルベース開発ツールは,作成した画面レイアウトと画面遷移からソースコードを自動で生成する機能をもつ.ただし,ミドルウェアと連動する処理については,手作業でソースコードに組み込む必要があった.この問題に対処するために,我々はミドルウェアと連動する処理をあらかじめ実装したUI部品を開発した.そして,これらを組み込んだ統合アプリ開発環境「Gaudi」を構築して,その有効性を検証した.