既存の光学系は応答速度が遅いという問題があった.本稿では,この問題を解決する高速・高解像力の液体レンズであるダイナモルフレンズを紹介する.本レンズは試作品による実験から2ms以下の高速応答と80.3nmの波面収差(RMS)が確認されている物である.次に,光学系の応答速度と画像処理系の処理速度とを整合させ,光学系の制御を積極的に利用する新たな画像処理システムである高速フォーカスビジョンの概念を説明し.その有効性を試作システムによる高速フォーカス実験と高速フォーカストラッキング実験から示す.最後に,動的な現象に対して照明系・光学系・撮像系を動的に制御する新たな映像計測技術であるダイナミックイメージコントロールについて簡単に紹介し,その例として微生物トラッキング顕微鏡と高フレームレート全焦点画像合成とを示す.