映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: ME2010-83
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デジタルカメラのための画質評価モデルの構築(学生研究発表会)
沼田 晃佑饗庭 絵里子藤澤 隆史長田 典子
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抄録
近年,デジタルカメラの普及が目覚ましく進み,手頃な製品でも被写体に忠実な画像を撮影することができるようになった.しかし,忠実に再現された画像が必ずしも高画質と評価されるとは限らず,むしろノイズ付加や色変換によって画質が高まったと評価される場合もある.本研究では,デジタル画像の総合的な画質向上を図ることを最終目標とする.ノイズ量と心理要因との関係を明らかにするため,2つの心理実験を行った.その結果,ノイズが付加された方がリアルだと有意に評価される場合があることを確認した.また,人間の知覚に適した総合的な画質評価の向上には,被写体表面の質感によって適切な物理要因をあてはめることが有効である可能性が示された.本研究は企業との共同研究である.
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© 2010 一般社団法人 映像情報メディア学会
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