抄録
緊急車両と一般車両との衝突事故を防止するため,LEDを用いた視認性の高い警光灯の開発が検討されている.本研究は,一般車が早期に緊急車両を確認できるような,LEDを用いた視認性の高い警光灯発光パターンの開発を目的とし研究を行う.LEDを用いた警光灯であれば,従来の回転以外の様々な点滅パターンを表現することが可能である.今回は,点滅パターンをCGによって模擬し,感性指標を用いて一対比較により評価した.次に感性指標で上位に評価された点滅パターンについて,反応時間取得実験を行った.その結果,反応時間の良いパターンと良くないパターンはそれぞれ感性評価実験による結果と類似したものとなった.すなわち目立ちやすさという感性指標と,反応時間という行動指標がよく一致することを確認した.
