小型スーパーハイビジョンカメラを実現する上で単板カラー撮像方式は有効な手法である.今回,3300万画素CMOS撮像素子にカラーフィルタを搭載した単板カラー素子を試作し,単板カラー撮像方式によるスーパーハイビジョンカメラの撮像特性を調べるための撮像実験を行った.カラーフィルタ配列はBayer配列で,従来の800万画素4板画素ずらし撮像方式のスーパーハイビジョンと信号上の互換性を持つ.実験の結果,4板画素ずらし撮像方式と同等以上の解像度特性が得られることが分かった.感度・SN比,色再現特性については改善の余地があるが,単板方式による小型スーパーハイビジョンカメラの実現に向けた見通しが得られた.