抄録
液晶バックライト等に用いられている冷陰極蛍光ランプでは、消費電力低減のため、電子放出特性にすぐれた電極材料が求められている。本研究では新規の放電陰極材料の候補として、近年報告された低仕事関数(約2.4eV)の化合物であるC12A7エレクトライドを陰極材料に用いたグロー放電ランプを作製し、冷陰極蛍光ランプの消費電力に密接に関係する陰極降下電圧を調べた。試作したランプの陰極降下電圧は、既存の陰極材料のひとつである金属モリブデンを用いたランプのそれと比較して、約35%小さいことがわかった。以上のことから、C12A7エレクトライドを陰極材料として用いると、冷陰極蛍光ランプの消費電力低減や発光効率向上が期待できることが分かった。