映像情報メディア学会技術報告
Online ISSN : 2424-1970
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セッションID: AIT2010-5/HI2010-5/M
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広ダイナミックレンジプロジェクタを用いたダイナミックレンジの制限による画質劣化の評価(ITS画像処理,映像メディア,視覚および一般)
日下部 裕一金澤 勝野尻 裕司配野 泰行古屋 正人吉村 真
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抄録

我々は,スーパーハイビジョン表示装置に関する研究・開発を行っている.既に,スーパーハイビジョンの画素数(7680×4320画素)に対応するだけでなく,およそ110万:1の非常に広いダイナミックレンジを持つ,光の二重変調を特徴とする広ダイナミックレンジプロジェクタを開発している.今回このプロジェクタを用いて,表示装置のダイナミックレンジを制限することで生じる画像の「黒浮き」が画質に与える影響を,二重刺激劣化尺度法を用いた主観評価実験で調べた.その結果,スーパーハイビジョンのような大画面表示では,一般的な画像では少なくとも1000:1以上の,ダイナミックレンジが広く暗部が多い特殊な画像では30000:1程度のダイナミックレンジが必要である,との結果を得た.

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© 2010 一般社団法人 映像情報メディア学会
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