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原稿種別: 表紙
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Cover1-
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
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原稿種別: 目次
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Toc1-
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
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角野 公亮, 小川 貴弘, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-1/HI2010-1/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本文では,パラメトリック固有空間法を用いて2次元の画像中に存在する多関節物体の姿勢を推定する手法を提案する.提案手法では,多関節物体の3次元モデルから様々な姿勢でのシルエット画像を生成し,それらの画素値をデータとして固有ベクトルを求め,固有空間を得る.次に,各シルエット画像を固有空間上の点に投影し,点の補間を行うことで,姿勢の連続的な変化を表す多様体を構成する.さらに,入力画像に撮像された姿勢推定対象の多関節物体のシルエット画像を固有空間に投影し,多様体上の点との距離を観察することで,最適なパラメータを推定する.このとき,多関節物体を木構造とみなし,根元から末端に向かって段階的にパラメータの最適解を求める事で,計算コストを削減した姿勢推定を実現する.
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青木 恭太
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-2/HI2010-2/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
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スポーツ映像などでは,動き(カメラの動き,被写体の動き)が大きな情報を担っている.そこで映像中の動きに注目して類似映像を検索する方式を提案する.人が類似していると考える動きはさまざまであるが,映像全体の動き,部分的な動きを総合して類似映像を検索するシステムを提案する.提案方式は,高信頼動き推定方式を用いて動き映像を得て,X方向,Y方向,および動き推定信頼度のそれぞれを1次元に投影することで情報量を削減し,空間方向1次元,間方向1次元の2次元画像を構成する.この2次元画像において類似検索を行うことにより,映像検索を画像検索と同程度の手数で実現する.本報告では,野球映像に対して,プレーをさらに細分化した素動きを動き時空画像における類似映像検索により推定し,推定された素動き系列によりプレイを詳細に推定する方式を提案する.提案方式を用いて,野球においてもっとも繰り返されるプレイである投手の打者に対する投球動作推定実験を行い,提案方式の能力を検証する.
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水野 克哉, 柏崎 礼生, 高井 昌彰, 高井 那美
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-3/HI2010-3/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
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近年,個人によるキャラクタアニメーションの製作が盛んになってきているが,初歩的なユーザの前に立ちはだかる壁として,キャラクタのモーション作成が一般には容易でないという問題がある.本研究では,単眼カメラ一台の映像を入力とし,人物の動作を推定,モーションデータを出力するシステムを構築する.本システムは,人物の特徴点(関節位置)をトラッキングし,得られた特徴点列を一連の動作のかたまりと見なされる動作ブロックの列に変換し,その後モーションデータを計算する.動作ブロックへの変換によって,動作に部分的な強調を施したり,動作のキレや抑揚を変化させることができ,表現力のあるモーションデータを容易に出力することが可能となる.本システムを用いることで,キャラクタアニメーション作成の難易度が軽減され,ひいては日本のコンテンツ産業を支える若者の増加に繋がるものと考える.
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高橋 茂樹, 小川 貴弘, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-4/HI2010-4/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
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本文では,バレーボール映像における新たなボール追跡手法を提案し,レシーブやトス等の試合中のイベント推定への応用について検討を行なう.提案するボール追跡手法では,まず,バレーボール映像中において選手間でボールが放物運動を行なう点に着目し,追跡された選手位置に基づいたボールの軌跡を求める.次に,提案手法は,得られたボールの軌跡を用いることで,その追跡と共にイベント推定において重要となるボールに接触した選手とその時刻の取得を可能とする.さらに,我々は,バレーボールのルールに基づいて,提案手法をイベント推定へ応用する方法について検討を行なう.本文の最後では,実際のバレーボール映像を用いた実験を行い,提案手法の有効性を確認する.
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日下部 裕一, 金澤 勝, 野尻 裕司, 配野 泰行, 古屋 正人, 吉村 真
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-5/HI2010-5/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
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我々は,スーパーハイビジョン表示装置に関する研究・開発を行っている.既に,スーパーハイビジョンの画素数(7680×4320画素)に対応するだけでなく,およそ110万:1の非常に広いダイナミックレンジを持つ,光の二重変調を特徴とする広ダイナミックレンジプロジェクタを開発している.今回このプロジェクタを用いて,表示装置のダイナミックレンジを制限することで生じる画像の「黒浮き」が画質に与える影響を,二重刺激劣化尺度法を用いた主観評価実験で調べた.その結果,スーパーハイビジョンのような大画面表示では,一般的な画像では少なくとも1000:1以上の,ダイナミックレンジが広く暗部が多い特殊な画像では30000:1程度のダイナミックレンジが必要である,との結果を得た.
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藤稿 航平, 趙 晋輝
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-6/HI2010-6/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
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色空間がRiemann空間であるということが知られている.Riemann幾何学を利用することで,色空間にRiemann正規座標系と呼ばれる原点からの測地線と等距離線で構成された極座標系を構築できる.これにより,等明度平面上で色相と彩度で表現されるマンセル表色系の拡張系を得ることが可能となる.しかし,空間内の曲率の値によって構築時に測地線の交差が問題となることがある.曲率とは空間の曲がり具合を表したものでその符号によって測地線の振る舞いが決まる.現在,色空間におけるRiemann幾何学は測地線や計量については十分な検討がなされているが,曲率については十分な考察がなされていない.そこで本論文では,Riemann幾何学の性質の中でも曲率に着目し,Riemann正規座標系は負曲率の色空間でしか存在しないことを示す.また,CIELAB色空間とCIELUV色空間において,2組の色弁別楕円データとそのデータから計算された曲率の性質から,曲率と測地線の振る舞いの関係を示し,正曲率問題に対する解決策について考察する.
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岡嶋 克典, 徐 爽, 岩元 健治
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-7/HI2010-7/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
水晶体・瞳孔・色の見え・空間周波数特性の加齢変化を測定・定式化し,画像シミュレータに組み込むことで,高齢者の視覚特性を精緻にシミュレートした.水晶体と瞳孔の加齢変化は実効輝度変換で実現し,高齢者と若年者の色の見えをエレメンタルカラースケーリング法で測定・比較して対応色の関係式を導出することで,色覚特性をシミュレートした.また,高齢者と若年者のコントラスト弁別閾値を測定し,それらを定式化して両者のコントラスト弁別特性を等価にするコントラスト変換を行なった結果,良好なシミュレーション結果が得られた.
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福島 嘉一, 河野 隆二
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-8/HI2010-8/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
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高速で車両が移動する車車間通信では,トポロジーの変化が激しく,構築した経路がすぐに切断されてしまうためにパケット到達率などの通信性能が劣化する.このため,より長時間の維持を可能とする経路を作成することが望ましい.本稿では,類似した移動特性を持つ車群では,トポロジーの変化が小さいことに着目する.車両同士のリンクの接続維持時間をGPSやカーナビゲーションシステムから得られる位置情報や地図情報を利用して求め,リンク情報として車群内で共有することで,経路の接続維持時間を大きくするルーティングプロトコルを提案する.計算機シミュレーションにより,高い耐切断性を持つことを示す.
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平岩 士昌, 山里 敬也, 片山 正昭
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-9/HI2010-9/M
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿では,通信方式にMC-CDMAを用いた車車間通信のためのカルマン通信路推定を提案する.車車間通信は自律分散型通信であり,送信車両毎に異なる通信路特性を示す.さらに,送受信車両の移動により,マルチパスフェージングやドップラーシフトが生じるため,パイロット信号間でも通信路の変動が生じる.本稿では,通信路の変動に追従することを目的に,通信路推定にカルマンフィルタを利用する.提案するカルマン通信路推定では,カルマンフィルタで生じる誤差の影響を抑えるために,カルマン通信路推定とパイロット信号間の通信路を補間関数を用いて推定する通信路推定に基づいた結合通信路推定により推定値の更新を行う.計算機シミュレーションの結果から,提案するカルマン通信路推定を用いることで通信路の変動への追従が可能になり,補間関数を利用した通信路推定より良い特性が得られることを示す.
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小澤 俊之, 名倉 徹, 山里 敬也, 片山 正昭, 圓道 知博, 藤井 俊彰, 岡田 啓
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-10/HI2010-10
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
LEDアレイと高速度カメラを用いた階層的符号化光空間通信方式におけるターボ符号を用いた逐次型干渉除去を提案する.提案する逐次型干渉除去では,まず,高優先度データの復調およびターボ復号を行う.この高優先度データを再変調し,受信信号から減算することで高優先度データによる中優先度データへの干渉成分を取り除く.こうすることにより,中優先度データの誤り率特性を改善する.また,この干渉除去法の特性は高優先度データの誤り率特性,つまりターボ符号の誤り率特性に依存する.そこで,これまで採用していたMaxLogMAPアルゴリズムによるターボ復号では無く,新たにLogMAPアルゴリズムを採用することで誤り率特性の改善を図る.
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名倉 徹, 小澤 俊之, 山里 敬也, 片山 正昭, 圓道 知博, 藤井 俊彰, 岡田 啓
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-11/HI2010-11
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿ではLEDアレイを送信機に、高速度カメラを受信機に用いた可視光通信システムで車両走行時における復号アルゴリズムについて述べる。具体的にはM系列を用いた信号機検出手法と、反転信号を用いた信号機追従手法を提案する。M系列を用いることにより、正確にLEDアレイ候補を選別できることを示す。また、反転信号を用いることで、従来手法よりもLEDのちらつきを減らし、伝送速度を向上できることを示す。
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名手 久貴
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-12/HI2010-12
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
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写真や映像中のフォーカスの位置により、主観的な奥行きが変化するかについて視覚実験を行った。実験1では、奥行き位置の異なる二つのターゲットをデジタルカメラで撮影した実写画像を用いた。被験者に手前と奥のターゲットにそれぞれフォーカスが合った二枚の画像を同時に提示し、ターゲット間の距離が長いと知覚する方の画像を選択させた。実験2では、実験1と同様の実験を3DCGソフトで作成した画像を用いて行った。実験の結果、双方ともにフォーカスが手前に位置する画像のほうが奥に位置するよりもターゲット間の距離が長く知覚された。
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今井 賢徳, 青木 直和, 小林 裕幸
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-13/HI2010-13
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
あるものの色の見えへ背景色が影響することは対比効果として知られている.しかし,色順応という別の効果のため,対比効果は観察時間とともに変化する.したがって,対比効果を定量的に評価するためには,その速度論的特性を知らなければならない.本研究では,異なる明度をもった複数のマッチング刺激を,テスト刺激の呈示からある時間遅らせて呈示し,マッチングされた明度と遅らせ時間との関係から明度対比の速度論的特性を調べた,被験者の両眼間に隔壁を設け,左右の眼それぞれに,同一の背景上に置かれたテストまたはマッチング刺激を呈示し,両方をそれぞれの眼で同時に観察してマッチングを行った.
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谷口 昌志, 川口 真由子, 青木 直和, 小林 裕幸
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-14/HI2010-14
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
写真にノイズを加えると,その写真に対する好ましさが向上する絵柄があることは知られている.ノイズ付加による好ましさの向上の理由として,「記憶質感」というものを提案する.「記憶質感」とは我々が物体を思い浮かべた時にその物が持つ質感のことである.本研究では,ノイズを付加した画像を用いて,人が物体を見たときに実際に感じる質感と,記憶質感との間にどのような違いがあるかを検討した.対象物として自然物と人工物,つるつるした物からざらざらした物まで様々な質感の物体を選び主観評価実験を行った.その結果,いくつかの対象物において記憶質感は実際の質感を打ち消すという傾向が見られた.
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山口 昂宏
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-15/HI2010-15
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本研究では,コミュニケーションにおけるメッセージ中に伝搬された情報を程度副詞を用いて分析する.
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小林 悠紀, 貴家 仁志
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-16/HI2010-16
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
コンピュータグラフィックスにおいて,テクスチャフィルタリングに用いられる技法の一つにミップマッピングがある.本稿では,テクスチャとして用いる画像をJPEG2000で圧縮し,その解像度スケーラビリティの特徴をミップマッピングに適用することを考察する.JPEG2000の適用を用いれば,ミップマップの作成を符号化と同時に行うことができ,かつ,圧縮形式でのデータ保存が可能となる.さらに,JPEG2000の様々な機能を利用することによって,描画結果の画質と,描画に用いるデータ量に対して,選択の自由度が増す.シミュレーションでは,JPEG2000による画像圧縮時の符号化パラメータが,解像度スケーラビリティを利用したミップマッピングに及ぼす影響を考察した.
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田畑 晶啓, 藤崎 浩太, 前田 純治
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-17/HI2010-17
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本研究は,自己組織化マップ(SOM)を用いたカラー文書画像のカラー量子化について述べる.本研究は,カラー量子化を用いて,雑誌の表紙のような複雑なカラー文書画像の背景と文字領域を適切に分離することを目的としている.この目的のため,本研究では,Ongらによって提案された階層的SOMを改良した手法を提案する.さらに,提案手法においては,前処理としてのエッジ保存平滑化と局所フラクタル次元を用いるサブサンプリングを導入することにより,カラー量子化時に発生する小領域を減らして従来法よりも良好な結果を得ることを目指す.
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滝口 弘輝, 前田 純治
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-18/HI2010-18
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本研究は,静止画像内で人を自動的に検出することを目的とする.このため,注視モデルに基づく特徴マップを用いた画像内の人の自動検出アルゴリズムを提案する.提案アルゴリズムにおいて,画像内の人を捉えるために扱う特徴は方向特徴と勾配強度特徴の二つである.さらに,人の線対称性に着目した対称性フィルタを取り入れる.特徴マップの作成には,特徴抽出画像の異なる解像度の画像群であるGaussピラミッドを用いることにより特徴が顕著な部分を検出することが可能となる.最終的に,各特徴マップを統合することで得られる人特徴マップと非線型サポートベクターマシンを用いて人検出が行われる.
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馬場 昌之
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-19/HI2010-19
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
インターネットの高速化に伴い,ビデオデータがリアルタイム伝送されるようになり,さらに高速移動体通信網を利用した任意の地点からのリアルタイムビデオ伝送の要求も高まっている.しかしながら移動体通信においては,受信感度の変動のために安定したビデオ伝送は困難である.本報告は高速移動体通信網での利用を目的とするレート制御可能なビデオ伝送について検討を行い,伝送帯域が変動する状況における低遅延で安定したビデオ表示を実現するレート制御方法とビデオ表示方法を提案する.ビデオ表示方法では低遅延再生を維持するために,わずかに早めたクロックを用いてタイムスタンプに従いビデオの表示を行いながら,必要に応じてクロックの調整を行う.
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河谷 大和, 柏崎 礼生, 高井 昌彰, 高井 那美
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-20/HI2010-20
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
近年,日本を代表するデジタルコンテンツとしてアニメ作品が注目され,特に,萌えアニメ作品と呼ばれる作品群が著しく増加している.また,アニメ人物キャラクターの魅力=萌えという概念が社会的にも広く認知されつつあり,萌えをコンセプトとする様々なビジネスの市場展開が活発である.そのような中,多種多様なアニメコンテンツ群から好みのものを自身の萌え基準で容易に検索分類したいというニーズが高まっている.そこで本稿では,萌えアニメキャラクターの顔画像に特化した萌え因子特徴抽出と評価法について述べ,これを応用したアニメキャラクター画像検索・分類システムの開発・実装及び実行結果について述べる.本システムを用いることで,アニメキャラクター画像データの萌え因子を自動分析し,ユーザの萌え基準に基づいた画像データの分類や検索が可能である.
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徳本 了太, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-21/HI2010-21
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿では,ゲシュタルト心理学における群化の性質に基づき,連想型映像検索結果を定量的に評価する評価値を提案する.以前,我々はユーザが検索を行うためのクエリを具体的に想像することが困難な場合でも,繰り返し検索を行うことでユーザが望む映像を提示する連想型映像検索システムを提案した.しかしながら,この手法では検索結果の定量的評価に至ることができなかった.そこで,本稿では,連想型映像検索結果を評価するためのモデルを定義する.そのモデルにおいて形成される映像の群を群化とし,その程度を表す定量値を算出する.さらに,定量値を用いて連想型映像検索結果の有効性を評価するための評価値を定義する.その評価値の大小を比較することで,連想型映像検索結果の定量的な評価が可能となる.
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山本 誠, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-22/HI2010-22
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本文では,映像中に存在する連続した複数のショットに注目した構造解析に基づき,高精度なシーン分割を可能とする手法を提案する.提案手法では,Sequence Alignmentの一手法であるDynamic Time Warping(DTW)により複数ショット間において伸縮を許容した類似度の算出を可能とし,これを用いることで構造解析を行う.このとき,映像中のショットから得られる特徴量に対してProbabilistic Latent Semantic Analysis(PLSA)を適用し,得られる結果を用いて新たにDTWのコストを定義する.以上により,複数ショットの類似性に注目した高度な構造解析が可能となり,提案手法では高精度なシーン分割が実現される.
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畠山 泰貴, 小川 貴弘, 浅水 仁, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-23/HI2010-23
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本文では,映像の類似性に注目したクラスタリング手法を導入したWebコミュニティ抽出に基づく高精度な検索手法を提案する.提案手法では,映像及びその映像を含むWebページから得られる特徴の類似性に基づき,重み付けを行ったリンク関係にリンク解析を施し,類似した映像を含むWebページの集合であるWebコミュニティを抽出する.さらに,抽出されたWebコミュニティ内に含まれる映像の類似性に基づいてクラスタリングを行う.これにより,ユーザはWebコミュニティから得られた類似した特徴の映像を含むクラスタを用いて効果的に検索することが可能となる.したがって,提案手法は類似した内容と特徴を持つ映像の効果的な検索を実現する.
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辻 智弘, 内藤 整, 松本 修一
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-24/HI2010-24
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
次世代の映像関連サービスにおいて大きく期待されている超高精細映像は,一般的に,従来のフルHDと比較し,近隣画素間における情報の相関が高い.従って,符号化性能の向上のため,符号化時の処理ブロックサイズの拡大によって空間的な冗長性を削減することが有効であり,局所領域の画像特性に応じて適応的なブロックサイズ拡張を行う筆者らの従来の提案方式においても,その有効性が確認されている.木稿では,更なる空間的冗長性の削減を目的として,イントラ符号化における直交変換の変換サイズを拡大し,超高精細映像を用いた符号化実験により,その有効性を確認したので報告する.
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新井 悠祐, 武藤 圭吾, 甲藤 二郎, 境田 慎一, 井口 和久
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-25/HI2010-25
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿では量子化制約条件を考慮した複数フレームの合成によりPSNRを改善する手法を提案する。複数フレームの合成の際には同一領域を合成する必要があり、動き検出の性能が全体の性能の向上に繋がると考えられる。そこで動き検出において、いくつかの改善手法を示す。また、反復処理における問題点についても述べた後、改善手法として量子化の制約条件を外れた場合に行うDCT係数の補正処理を制限する手法について説明し、それぞれシミュレーション実験によりその有用性を示す。
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坂東 幸浩, 早瀬 和也, 藤井 寛, 高村 誠之, 如澤 裕尚
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-26/HI2010-26
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
多様なネットワーク環境・表示端末に柔軟かつ効率的に対応可能なスケーラブル映像符号化が、今後の映像配信においては重要となる。AVC/H.264標準化の成功を受け、ISOとITU-Tでは、AVC/H.264のスケーラブル拡張規格を標準化した。この拡張規格が、SVC(Scalable Video Coding)と呼ばれる。SVCの特徴は、AVC/H.264の符号化ツールを利用することで、スケーラビリティ機能と符号化効率の両立を図った点にある。符号化ストリームは、階層構造により構成され、空間、時間、画質の3種類のスケーラビリティに対応している。また、基本階層の符号化ストリームは、AVC/H.264との後方互換性を保持している。本稿では、SVCの標準化の経緯、技術的な特徴について概観する。技術的な特徴としては、前述の3種類のスケーラビリティの実現方法、符号化効率向上のために導入された階層間予測を中心に解説する。また、SVCへの採用は見送られたが、標準化の過程で議論されたmotion-compensated temporal filtering(MCTF)についても言及する。あわせて、SVCの応用事例を紹介する。
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芹澤 崇, 長谷川 孝明, 駒崎 裕之, 荒尾 和史, 奥野 康生, 伊藤 宏紀, 安藤 祐二
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-27/HI2010-27
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿では,購買環境を高度化するWyNIST(WYSIWYAS Navigation Integrated Shop Terminal)の案内機能について,空港における実証実験を行っている.実験により,WyNISTを使用することで目的地へのアプローチが容易になること,移動時間が短縮できることを確認し,本システムの有効性を示している.
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児島 伴幸, 柳澤 政生, 大附 辰夫, 戸川 望
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-28/HI2010-28
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
近年,歩行者の位置特定には携帯電話に搭載されたGPS(携帯GPSと呼ぶ)を用いるが,携帯GPSは都市部においてマルチパスなどの影響により数100m程度の測位誤差が生じる可能性がある.現在地が地図上で数100m程度離れてプロットされると,歩行者は現在地を地図上から認識し難い.我々は携帯GPS,道路標識,ランドマークを用いた,歩行者位置特定システムを構築している.本稿では,まず,このシステムを改良し,歩行者が地図上から現在地を認識し易い位置特定システムを提案する.本システムは,歩行者が見つけた道路標識,ランドマークを用いて道路標識の位置を特定し,歩行者が見つけた道路標識とランドマークの位置を地図上に表示する.歩行者は地図上に表示された道路標識とランドマークを用いて地図と現実をマッピングするため,地図上から現在地を認識し易い.次に,近くに存在する同一の道路標識を1つのクラスタとして考えることと,高層ビル街とそれ以外に分けて各種閾値を定義することによって,歩行者による道路標識の選択回数を都市部の高層ビル街以外において1回,高層ビル街において2回以下に抑え,ユーザビリティを向上させる.最後に,シミュレーション実験を通じて,改良手法が有効な手法であることを確認した.
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間邊 哲也, 長谷川 孝明
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-29/HI2010-29
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿では,分類学の観点からみた歩行者ナビゲーションシステムの研究トレンドとして,歩行者ナビゲーションシステムを分類整理するためのポジションマップ,要素技術として位置特定手法とHMI(Human-Machine Interface),歩行者ナビゲーションシステムの機能とターゲットとする利用者の観点から,論文発表年に対する累積論文数の分析を行っている.その結果,歩行者ナビゲーションシステムの研究トレンドとして各年代で中心的に議論が行われてきた分野に加えて,現在までに十分な検討が行われていない分野を明確にしている.
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中山 健, 新田 善久, 酒井 恵光, 多田 好克
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-30/HI2010-30
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
地理情報に加えて,関連する情報も統合した総合的地理情報サービスが各種普及している.一般にこれらは完成度が高く有用だが,ユーザの観点からは,(1)情報の分類・検索方法等の自由度が少ない,(2)他のサービスとの連携が容易でない,(3)情報はサービス提供者が一元管理していて評価観点が固定的,などの問題点がある.また,他のサービスあるいは情報提供者の立場からは,自らの持つサービスや情報を既存サービスの一部として統合的に扱ってもらえる機会が著しく少ないという問題点がある.本報告は,個々の情報提供者が構造化された情報を提供できる情報ドメインを定義し,情報ドメイン同士を極めて単純な情報インターフェースで接続することによって,ユーザが自らサービスを選択・組み立てて総合的な地理情報ナビゲーションが可能となる枠組みを提案する.
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小林 和也, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-31/HI2010-31
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本文では,個人の嗜好の類似性に注目した新たな楽曲推薦手法を提案する.提案手法ではまず,ユーザ毎に好みに関する評価が行われている楽曲を教師データとし,それらから算出される特徴ベクトルに対してSupport Vector Data Description(SVDD)を適用することで,好みの楽曲を識別する超球をユーザ毎に算出する.ここで,提案手法ではユーザ間における嗜好の類似性を表す指標を新たに定義し,この指標に基づいて嗜好の類似するユーザの組み合わせを選択する.次に,提案手法では推薦対象ユーザに対する超球の中心とテストデータとして与えられるデータベース内の特徴ベクトルとの距離に基づいて算出される確率,及び選択された嗜好の類似するユーザの超球を用いて同様に算出される確率に基づいて,推薦結果を出力する.その結果,提案手法はユーザ間における嗜好の類似性に注目した高精度な楽曲推薦が期待できる.
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村山 聖太, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-32/HI2010-32
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本文では,道路監視カメラにより撮影された映像に対して,撮影環境の変化による精度低下を抑制した交通流の計測を行う手法を提案する.提案手法では,車線内を走行する車両を,車体やヘッドライトの濃度値に基づいて検出する.その際,車両領域の存在および通過を判定するために用いるパラメータは,天候の変化に伴う照度変化に合わせて適切に設定する必要がある.そこで,提案手法では,照度と関連が強い画像特徴を用いて,重回帰分析によりパラメータを推定する.これにより,撮影環境が異なる映像においても,適用可能となるようにパラメータが設定され,高精度な交通流計測が期待される.
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黄 双全, 吉田 直樹, 田中 章, 宮腰 政明
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-33/HI2010-33
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
三角測量によって,複数枚画像の対応点から3次元位置を復元する手法について論じる.各カメラの視線の偏角和の最小化に基づく手法として円錐面交点法を提案する.また,数値実験により提案法と既存の三角測量法の比較を行ない,提案法の有効性を検証する.
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高橋 翔, 長谷山 美紀
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-34/HI2010-34
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿では,アクティブグリッドを用いてサッカー映像からパスが可能な3次元領域を推定する手法を提案する.これまで,我々はサッカーフィールド上に推定されるボールの位置や選手位置を用い,パス可能領域をサッカーフィールド上に2次元の領域として推定した.しかしながら,パスコースは3次元空間上に存在するため,より高精度にパス可能領域を推定するためには3次元の領域として推定する必要がある.そこで,提案手法では,選手とボールの位置を用いて選手が移動可能な3次元空間を定式化し,3次元のボリュームデータを生成することで,領域抽出手法であるアクティブグリッドの適用を可能とする.これにより,アクティブグリッドを用いた3次元のパス可能領域推定が実現される.
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望月 貴裕, 藤井 真人, 酒井 善則
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-35/HI2010-35
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
サッカー放送映像における大まかなフォーメーションデータの高速生成および提示手法と、そのデータを用いたシーン検索の一手法を提案する。本提案は、サッカーの生中継映像やアーカイブス映像のWEB配信プラットフォームにおける、サッカーに強い興味を持つユーザにとって有用なサービス(各チームのフォーメーションデータのグラフィカル提示やフォーメーションの類似によるシーン検索など)の提供を視野に入れたものである。フォーメーションデータは、これまで研究を進めてきたブロック単位でのカメラアングル探索による大まかな選手配置データの高速生成処理、および選手配置データ系列を一定時間毎に統合する処理により生成される.また、生成されたフォーメーションデータのグラフィカルな提示例も示す.そしてさらに、フォーメーションデータの類似度を定義し、類似度の高い映像区間を検索する手法および検索例を示す.
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東川 達也, 前田 純治
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-36/HI2010-36
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本研究は,カラー自然画像を大まかに領域分割するアルゴリズムの開発,及びそのアルゴリズムをGround Truthと呼ばれる人の手で領域分割した結果との比較による定量的な評価を目的とする.本研究では,大まかな領域分割を行う手法としてカラー特徴とテクスチャ特徴をファジイ推論で統合し,領域分割を行うファジィ分離統合法を提案する.また本手法は,Gound Truthを使用する評価法であるNormalized Probabilistic Rand Indx及びDongen Indexの二つを用いて他手法との比較を行い,提案手法の有効性を検証する.
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原田 健弘, 前田 純治
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-37/HI2010-37
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本研究は,カラーノイズ画像の領域分割のための前処理として,動的モルフォロジーブィルタを組合せた非等方的拡散アルゴリズムの開発を目的とする.提案手法により,カラーノイズ画像に対して,領域分割の効果を減じるノイズや細かなテクスチャ,弱いエッジなどの不必要なディテールが効果的に除去されるため,従来の非等方的拡散法よりも良好なエッジ保存平滑化画像を得ることができる.本論文では,提案手法を用いた場合の領域分割結果と,他の平滑化手法を用いた場合の領域分割結果の比較を行い,本研究手法の有効性を示す.
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大内 優子, 上野 育子, 亀田 昌志, 藤原 俊朗
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-38/HI2010-38
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本研究は,脳疾患の早期発見に繋げるために,日頃から脳の状態を把握できる家庭用MRIの開発を目的とする.家庭でMRIを安全に使用するためには,超低磁場での運用が必須となるため,MRIの原理を考慮して,実画像からシミュレーションにて作成した超低磁場MR画像を用いた疾患検出を検討する.これまでは,超低磁場強度画像のみによる検出手法を提案してきたが,複雑な形状変化をもつ脳溝周辺では病変の判断が困難であった.そこで,今回は,MRI撮影時に超低磁場強度画像と同時に得られる超低磁場位相画像に注目する.提案手法では,超低磁場位相画像の周波数成分を複数の帯域に分割し,各々の帯域を画像化することで,病変部の写る帯域を特定し,その帯域位相画像を用いた疾患検出を行う.最後に,超低磁場位相画像と超低磁場強度画像の両疾患検出結果を合わせることで,病変と組織を区別する.
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三上 博理, 坂本 雄児
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-39/HI2010-39
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
我々は,対象物体から輪郭を抽出する手法として構造要素型動的輪郭モデルによる輪郭抽出法を提案し,これを用いた光干渉断層画像(OCT)からの網膜層抽出を研究してきた.今回は,以前提案した2層抽出の際に得られる結果と,微分フィルタによって得られるエッジ情報を輪郭抽出に利用し,新たに網膜色素上皮(RPE)層の抽出に成功した.この抽出結果の評価として,計1536枚のOCTから目標画像との適合率と再現率を求めた.
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稲葉 善典, 野口 奈津美, 小林 亮介, 伊師 華江, 行場 次朗, 赤松 茂
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-40/HI2010-40
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
3次元物体が有するその形状などの物理的特徴ならびにその視覚像の観察条件が,観察者によってその物体から共通して感受される高次の印象とどのような関係にあるかを明らかにし,両者を関連づけるモデルの構築に取り組んでいる.本研究では3次元物体の代表例として顔形状を選択し,3次元顔形状から読み取れる性別を2-AFC法と一対比較法によって評定してもらい,その結果を分析することによって,視点の角度と観察者の性差が性別判定に与える依存性を検証する.またSD法によって顔の高次印象の定量化を行い,その因子分析の結果から,その形状が想起させる高次の視覚印象を変化させるように顔形状のパラメータを操作する手法を提案し,その妥当性をサーストンの一対比較法によって検証する.
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本多 康洋, 坂本 雄児
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-41/HI2010-41
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
ホログラフィは物体光を再現することができる理想的な3-D表示技術であり,中でも記録の際に複雑な装置を必要としない計算機合成ホログラム(CGH)が注目されている.以前われわれは,一般的なカメラで撮影された多視点画像からホログラムを作成する手法を提案した.しかしながら,この手法では,合成に必要な多視点画像の枚数が膨大になる.そこで,視体積交差法による中間画像の生成を行い,撮影する画像の枚数を低減した.その結果,少ない枚数の画像からでも,従来手法と比べて遜色の無いホログラムが作成された.
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進藤 亜梨, 坂本 雄児
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-42/HI2010-42
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
近年,都市緑化活動が盛んに行われており,ツタ属の植物(以下,ツタ)は壁面緑化に適している点で注目されている.特に,CGモデル生成手法は緑化後の景観の予測や評価に有効である.本稿では,ツタの吸盤の性質に注目し,L-systemを用いた生長シミュレーションによる,ツタのCGモデル生成手法を提案する.提案手法ではまず,ツタの構造を表すシンボルを定義し,実物のツタを観察して得た性質をL-systemのルールとして設定する.次に,ルールに従って生長シミュレーションを行い,芽の状態に応じた生長と分岐を制御する.3次元空間上での芽の座標は,指向性ランダムウォークにより複数の候補点からツタの生長に適した位置を選択する.本稿の最後では,本手法を用いた生長シミュレーション結果と実際のツタの形状とを比較し,考察を行う.
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裴 秉哲, 田野 俊一, 市野 順子, 江崎 朋人, 橋山 智訓
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-43/HI2010-43
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
近年、情報技術の発達により高度なデザインシステムが用いられているが、逆にデザイナの創造的な活動を阻害しているという事例が指摘されている.この問題を改善するため、3次元表示や3次元スケッチを利用したデザインシステムが盛んに研究されている.しかし、それらのシステムは著しく環境を制限される上に、大掛かりな計測機器を用いるという問題点を有している.そこで、本研究ではPTAMを用いることでカメラ一台という安価かつ簡易な装置のみによりVision-Basedな3次元空中描画を実現するアルゴリズムを提案する.
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永野 諭, 山口 健, 吉川 浩
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-44/HI2010-44
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
ホログラムを撮影する際は,暗室内にて撮影光学系を組み立てる必要がある.その際,光学素子は丁寧な扱いを要し,また暗室内で行うため,初学者へ撮影や光学系構築の手順を教えることが難しい.したがって,場所を選ばず,手軽で簡単に撮影方法を勉強・練習できる環境が求められる.そこで我々は,拡張現実感技術により,卓上で仮想的に光学系を構築させることで,ホログラム撮影の基礎を体感学習できるツールを提案している.以前は,デニシュークホログラムの撮影に必要な光学素子や,その配置を考慮して光学系を構築できるようにした.今回の報告では,以前の報告内容の簡易評価に加え,フレネルホログラムの記録と再生を行えるようにすることで,初学者への学習効果の向上を図る.
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水谷 友治, 羽多野 裕之, 桑原 義彦
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-45/HI2010-45
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
近距離広範囲に存在する障害物の位置を測定するシステムを考えている.特に,送信機と複数の受信機とをネットワーク化したレーダネットワークでの実現を考えている.従来,受信機を直線上に配置してきた.そして筆者らが提案してきた位置推定アルゴリズムが3次元空間下に存在する障害物の位置推定に与える影響について述べていく.本報告では,直線上に配置した場合の位置推定アルゴリズムの位置推定特性を3次元位置推定の観点から解析的に導く.またこの解析結果を元に,その他の受信機配置を検討し,計算機シミュレーションを通して評価した.
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加藤 晋, 美濃部 直子, 津川 定之
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-46/HI2010-46
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本報告では,CO2削減と省エネルギーを目指すエネルギーITSプロジェクトのトラックの隊列走行システムにおけるヒューマンマシンインターフェース(HMI)について,異常や故障状態への対応を含めた構築の検討について述べる.ここでは,特に視認により制御の不具合を早期に認識可能であり,ドライバの危険回避操作の介入判断が可能なHMIの提案と基礎実験について,初期検討した結果などを示す.
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加藤 晋, 美濃部 直子, 津川 定之
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-47/HI2010-47
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本報告では,CO2削減と省エネルギーを目指すエネルギーITSプロジェクトのトラックの隊列走行システムにおける自車両内も含む隊列内外の周辺車両への提示情報の検討について述べる.これは隊列走行システムのヒューマンマシンインターフェース(HMI)の構築の一部であり,隊列内外に対して走行の安心・安全を確保するために必要と考えられる.ここでは,隊列車両の状態情報の提示内容などの基礎的な検討について示す.
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竹内 章浩, 三田 誠一
原稿種別: 本文
セッションID: AIT2010-48/HI2010-48
発行日: 2010/02/15
公開日: 2017/09/21
会議録・要旨集
フリー
本稿では,車載カメラ映像から周辺車両を検出・追跡する手法について述べる.提案手法では,隠れ変数サポートベクタマシン(Latent SVM)を使用することで車両の特徴を学習する.特徴値としてはHOG特徴を利用し,車両の全体的特徴と車輪などの局所的な特徴および最適な位置関係を可変モデルとして学習する.さらに,車両検出の情報を用いてパーティクルフィルタによる各車両の追跡を行う.パーティクルフィルタに車両の存在確率分布と,異なる時刻間での輝度相関を反映することで,複数車両を識別できる追跡アルゴリズムを提案する.最後に,市街地走行動画に対して提案手法を適用し,有効性の定量評価を行う.
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