抄録
本研究は、化石燃料の省エネ・CO_2削減に対して、電磁波レゾナンス新燃焼法の開発と同時に、電磁波レゾナンス熱吸収体の開発により熱交換器等の熱交換システムにおける温度効率を高め、これら二つの技術を応用することにより、各種燃焼機器において少なくても10%程度の燃料削減及びCO_2排出量の削削を目標に行われたものである。この結果、遠赤外振動線領域のある特定波長の電磁波は、燃焼における化学反応速度を促進し、中間生成化学種の発生を抑制して出来るだけ完全燃焼に近づけて燃焼による発熱量を高め、省エネの原点である火炎温度を高めることが可能であることを示すことができた。また、本研究では排ガス中に含まれるCO_2に着目し、それとのレゾナンス全吸収波長現象を利用して、CO_2温度スペクトルを著しく吸収できる電磁放射体の開発により、熱交換領域の温度効率を大きく改善することが出来た。これら二つの方法の組み合わせにより省エネ・CO_2削減に対して大きく貢献する可能性を示すことができた。