抄録
携帯電話等の無線通信が人やコンクリート壁から影響を受けることに注目し、人の密度が異なる方形建造物内における電界強度分布を実験値およびFVTD法による計算値の比較により解析を行う。実験モデルとして方形建造物内に人が均等に位置している場合、ランダムに位置している場合、一方に集中している場合の3つのモデルについて比較を行った。均等に位置した場合は、左右対称になり、ランダムに位置した場合は、均等に位置した場合と比較して、大きく変動することが分かった。一方に集中している場合は、その中およびその後方で伝搬が大きく乱れることが分かった。人密度が異なることによる影響として、波源から見て人が密集した場所の前方では、人からの反射波により電界強度が高くなり、後方では人の影響により電界強度が低くなることが分かった。また、電界強度の減衰は人の密度が高くなるにつれて大きくなることが分かり、実験値と計算値は同様の傾向を示した。