抄録
カテーテル手技に特化した,学習支援システムの提案と開発をする.具体的には,X線透視映像,手技者の手元映像,手技室内の3つの映像を教材として利用できるように編集するための支援システムの開発を行う.編集内容は,映像に対してカテゴリや,手技内容に関する説明情報をクエリとして手技映像に与え,映像を整理する作業である.映像編集は指導医自らが容易に編集できるよう,本システムがサポートする.本システムのメリットは,現在普及が進められている手技シミュレーションに比べ,安価で導入が容易である点が挙げられる.また,本稿ではマーカーと2台のカメラを用いて手技者の手の動きを撮影し,得られた画像から指先位置情報を3次元データとして取得し,学習に役立つ情報として利用できないか検討を進める.