グレイコード時間多重構造光を用いた高速なレンジマップ取得のためのCMOSイメージセンサを作成した。この手法において、レンジマップ取得に必要なのは、各ピクセルについての2値の輝度情報である。そこで、各ピクセルに、コンパレータをおき、ピクセル並列で二値化を行った。さらに、高レンジマップレートを実現するために、この二値化した画像を最大7枚分まで各ピクセル内で記憶し、これらを並列に読み出すことで、読み出し時間を1/7に低減した。チップは0.18um標準CMOSプロセスを用いて設計され、10%までの符号エラーの元で、122レンジマップ毎秒の取得速度を達成し、このときの誤差の標準偏差は3.2mmとなった。