広告やパッケージデザインでは,しばしば多種類のフォントが使用されている.一般の人々においても,発表資料作成やウェブサイト構築のために適切なフォントを選択する機会が増えている.しかしながら,従来のフォント選択では,表示されるフォントを確認しながら選択するため,フォントの種類が増えるにつれて作業が煩雑になる.そこで本報告では,対話型遺伝的アルゴリズムと類似検索を用いた簡便なフォント選択手法を提案する.ユーザの感性に基づいたフォントと多様なフォントを効果的に提示することで,多種類の候補から目的とするフォントを簡便な操作で選択可能となる.