抄録
本研究では、実写画像における人物被写体を利用して光源環境を推定する手法を提案する。実写画像から光源環境を推定する方法はいくつか提案されているが、三次元形状が既知の物体を対象とするものが多く、一般的な画像に対して用いることが難しい。そこで本稿では、人の顔を3Dモデル化することにより一般的な画像に対して少ない制約条件で利用可能となる光源推定方式を提案する。人物画像から顔領域と頭髪領域を抽出し、それぞれの表面反射特性に着目した光源推定方式を組み合わせる仕組みである。最後に、空間的に均等な間隔に設置した光源下で撮影された人物画像に対し、提案手法が有用であるかを評価した。