抄録
創価大学黒木研究室では,超小型衛星Negai☆"の研究・開発を行い,2010年5月21日の打上げ・運用に成功した.高度300kmの軌道を周回し,打上げ後35日で大気圏に突入し,流れ星のように燃え尽きた.Negai☆"衛星のミッションの1つとして,地球画像の取得がある.周辺環境の混信等により,地球画像の取得には,多くのパケットロスが生じ,かつ短期間での再取得は難しい.そこで本研究では,パケットロスした欠損画像を補間する2つの方式を提案する.(1)画像データのランダム配列による欠損周囲ピクセルからの補間.(2)欠損領域と類似性の高い領域からの補間.これらの実験と評価により,提案した手法が地球画像データ補間のために有効であることを示す.