近年の消費者ニーズの多様化や製品寿命の短命化に伴い,製造業における生産方式は少品種大量生産方式から多品種少量生産方式へと移行しつつある.この多品種少量生産方式のメリットとして,生産品種の切り替えコストを低減できることが挙げられるが,その一方で生産プロセスは複雑化し,様々な問題をもたらしている.そのような問題の一つとして,異なる工程間でワークを受け渡す際の同期用バッファ容量の増加が挙げられる.そこで本研究では,このバッファ容量に関する問題を解決することを目的として,独自の搬送制御アルゴリズムを提案する.